「プレッシャー下でのパフォーマンス発揮と目標達成をサポートする」スポーツメンタルトレーナーの中嶋です!
試合になると体が動かなくて。。
動きがギクシャクして、ぎこちなくなってしまうんだけど
なるほど、試合で体が動かなくなるのは、もしかしたら動きに対して頭で考え過ぎてるのかもしれないね
え!考えすぎがダメなことってあるの?
あなたはこんな経験ありませんか?
- みんなの前でプレーする時に動きがギクシャクしてしまった。
- ミスを修正しようと体の動かし方を考えれば考えるほど上手くいかなくなる。
- 考えれば考えるほどパニックになる
試合で体が動かなくなる。
このような状態を引き起こす原因の一つは、頭で考えすぎてプレー、つまり顕在意識下でプレーしようとし過ぎているということ。
では、どのような状態が自然体で自分らしいプレーが出来るかというと、無意識下で、つまり潜在意識下でプレーできていること。
そして、その無意識下でプレーするためのキーポイントが「感じろ」ということ。
感じることに集中し、感覚が研ぎ澄まされている状態こそがゾーンと言われる最もパフォーマンスを発揮する状態に近づくためのポイントです!
ねえ、顕在意識とか潜在意識とかわけわからない言葉が出てきたんだけど
ゴメン、これから解説していくね
ちなみに「考えるより感じろ」という言葉はどこかで聞いたことありませんか?
そう、我らの銀河系を守るために奮闘して下さっている、かの有名なヨーダ師匠も言ってましたね。
『Don’t think, feel』「考えるな、感じろ」
フォースを感じろと。
いざフォースを使う場面となると「フォースを考えろ」より「フォースを感じろ」の方が大事みたいですね。
え、すごい!メンタルトレーニングってフォースを感じられるように、、
なりません
- 試合で体が動かなくなる理由
- 顕在意識下でのプレーと潜在意識下でのプレーの違い
- 考えることと、感じながらプレーすることの違い
- 潜在意識下でプレーするための具体的な方法
試合で体が動かない?考えすぎて顕在意識でプレーしてしまうシチュエーション
- みんなの前でプレーする時に動きがギクシャクしてしまった。
- ミスを修正しようと体の動かし方を考えれば考えるほど上手くいかなくなる。
- 考えれば考えるほどパニックになる
実はこの例は私の例なんですけど、みなさんはどうですか?
- いつもなら普通にプレーできるのに、人前でプレーするとなると「あーしなきゃ、こうしなきゃ」と普段考えずに出来ることが考えすぎて出来なくなってしまう。
- 試合でミスが出て修正しようと打ち方を「あーしなきゃ、こうしなきゃ、」と考え出すと身体がギクシャクして余計に打てなくなる。
- そのように考え出すともうワケが分からなくなってくる。
負の連鎖です。
これは本来考えずに潜在意識下で行うべきことを、わざわざ考えて顕在意識下で行おうとしてしまっている状態です。
顕在意識と潜在意識
まず、この顕在意識と潜在意識の説明から行きたいと思います
顕在意識と潜在意識の違いとは?
この図は顕在意識と潜在意識の関係を表しています。
顕在意識は氷山の海の上に突き出した部分。
潜在意識は氷山の海の中に隠れた部分。
そして、見ての通り氷山の海面下の部分である潜在意識が大部分を占めます。
この図から何が言いたいかというと、私たちが頭で考え意識できる範囲はごくごく一部に限られているということです。
頭で考えて(顕在意識)で行わない方が良いこと
日常の動作って意識する?
例えば、あなたが自転車で近くのコンビニに行こうと思ったとします。
自転車に乗ってコンビニに向かう場合、自転車の漕ぎ方って意識したことはありますか?
漕ぐぞ!右足と左足を交互に上げ下げしよう!
右カーブだ!右に曲がるときは右手を引くと同時に左手を前に出し、身体は右方向に15度傾けよう!
車が来た!右手と左手でブレーキレバーを握って止まったら足で自転車を支えよう!
とか、考えたことあります?
ないですよね?
何も考えずに、もしくは「今日の夕飯は何かなー」と妄想してても自動的に身体は動いて自転車を漕ぎ、近くのコンビニへと自分を連れていきます。
逆に「自転車をどうやったら漕げるか?」を事細かく考えながら顕在意識で自転車を漕いだ場合、自然体で漕げそうですか?
めっちゃギクシャクしそうじゃないですか?
つまり、「自転車に乗れる」など既に潜在意識下で出来ることは身体がオートマティックにやってくれます。
そして、オートマティック(自動)にやってくれるはずのことをあえて頭で考えて意識的に行うとマニュアル動作(手動)になってしまいます。
プレーに結び付けると?
では、潜在意識下でやるべきことを顕在意識下でやってしまう状態をスポーツでの試合中のプレーに置き換えてみましょう。
例えば、テニスでスマッシュを打つとき
頭の中で、
高いボールが来た!よし!ラケットを高く構えて、クロスステップで足を動かして、しっかり踏ん張って、下半身から上半身そして腕からラケットに運動連鎖によって力を伝え、ラケットヘッドをプロネーションを使って走らせてボールをラケットの真ん中(もしくは少し上)で捉え、フォロースルーはコンパクトぉぉ!!!!
って出来ます?
想像しただけで息切れする、ハァハァ、、
そうなんです。
あなたが普段やってるプレーってすごく複雑なことなんです。
身体の中にある骨や筋肉や神経を総動員させて身体を動かしています。
これを頭の中で考え顕在意識でコントロール出来ますか?
とてもじゃないけど出来ません。
今回のスマッシュの場合、
みなさんはちゃんとスマッシュの打ち方が身についているんです。(身に付いてるとします)
みなさんの潜在意識にはちゃんとスマッシュの打ち方が刷り込まれているんです。
それをあえて顕在意識を使って打とうとするどうなるか?
ぎこちなくなるんです!!
打てなくなるんです!!
どうやったら上手く打てるか?
潜在意識で打つんです。
無意識で打つんです。
あなたの身体はちゃんと打ち方を知ってるんです。
だったら顕在意識で打とうとするより、身体にありのままに表現させてあげて下さい。
表現させるためには、身体に任せること。
身体に任せるためには、何も考えないことです。
試合で体が動くように!無意識(潜在意識)でプレーするには?
じゃ、どうしたら潜在意識でプレーできるの?
それは、顕在意識が出しゃばらないようにしていくのがポイント
顕在意識に大人しくしててもらう
まず、なぜ顕在意識が出しゃばってしまうのか
- 顕在意識が潜在意識を信用していないから
- 顕在意識でコントロールしなきゃいけないと思っている
これが根本原因です。
まずは、
身体は複雑なので顕在意識ではコントロールできるようなものではないということ
顕在意識より潜在意識の方が圧倒的にデカくて潜在意識に任せれば大丈夫
ってことを理解することがファーストステップです!
抽象的なことにポイントを置き、身体の動かし方から顕在意識を逸らす
ではスポーツにおける潜在意識下でプレーする具体的な方法をいくつか紹介したいと思います!
顕在意識で考えるなとは言ったのですがいきなり全く考えずにプレーするというのは意外と難しい。
なので、顕在意識で考える部分を少なく抽象的にしてあげるのがポイントです!
大事な1テーマに集中
例えばテニスだったら複雑かつ細かい打ち方を意識するのは到底不可能です。
なので抽象的な1テーマに絞って考えましょう。
- ラケットを振り抜く!
- ボールの縫い目を見る!
- ラケットの真ん中に集中する!
あえてこのような抽象的なテーマに絞って意識を向けることで複雑な身体の動作からは意識を逸らすことが出来ます。
リズムに集中
スポーツによっても変わってきますが、リズムはとても大事な要素になります。
リズムがあるとオートマティックなプレーにしやすくなります。
また、リズムが生まれることでタイミングが合いやすくなったり、逆にあえてリズムを崩すことでタイミングを外す、フェイントを掛ける、なんてことも出来ますよね。
例えばテニスであれば
- リズムよく足を動かす
- 1・2・3とリズムをとってラケットを振る(もしくは「バウンド・ヒット」)
と、リズムに意識を向けてしまうことで細かい打ち方、身体の動かし方からは意識を逸らすことが出来ます。
五感で感じる
最後は五感で感じること。
『Don’t think, feel』「考えるな、感じろ」
ヨーダ師匠のアドバイスですね。
五感とは
- 視覚
- 聴覚
- 嗅覚
- 味覚
- 触覚(体感覚)
これら五感に意識を向け、感じることに徹底するというのも頭で考えすぎず、潜在意識でプレーするためにとても大事なことになります。
そして、このような頭で考える顕在意識でのプレーから解き放たれ、潜在意識下でプレー出来たときにゾーンというとても高いパフォーマンスの状態に入りうることが出来ます。
こんな感じで感覚が研ぎ澄まされることによってハイパフォーマンスを発揮するすることが出来ます。
ごちゃごちゃ思考が散らかってる状態ではゾーンなんて状態とは程遠いですよね。
なので、
「顕在意識」(考えている状態)
ではなく
「潜在意識」(考えてない状態)
でプレーをし、
五感に集中する。(感じること)
これぞ、まさに
『Don’t think, feel~考えるな感じろ~』
ですね!!
Don’t think, feel
考えることが必要な場面
「潜在意識でプレーしろ」と言ってますが、考えること(顕在意識)が必要な場面もあります。
なぜなら考えることはとても大事だから
え、言ってることが違うじゃん
考えるべきシチュエーションや内容と考えない方がいいシチュエーションや内容を整理していきましょう!
考えるべきシチュエーションと内容
Think
ざっくりですが、動作以外のことは考えた方がいいです。
試合の中での状況把握・戦略
- 相手がどんなプレーをしているか?
- 自分たちのプレーはどうか?
- 何が有効に働いているか?有効に働いていないか?
- それを踏まえて、どのように戦略を立てていくか?
これらは試合をして相手に勝つためには必ず頭の中には入れておきたいことですよね。
練習の中で動きの修正をする時
練習の中では考えていきたいですね。
自分の普段考えずに出来ていることを改めて言語化したり、うまい人のプレーをみて何が優れているのかを言語化する。
すると、意外に活かし切れてなかった部分や伸びしろがたくさん見つかったり、調子が悪くなった時にも原因を突き止めやすくなります。
考えない方がいいシチュエーションと内容
Don’t think
おさらいですが、考えない方がいいのはやはり細かすぎる身体的動作。
特に運動連鎖を伴う動きは意識的に行えるものではありません。
また、試合に関係ないこと考えたり(集中力の低下)、マイナスイメージを考えたり(緊張反応によるパフォーマンス低下)、プレーに悪影響を及ぼすことは考えない方がいい内容ですよね。
試合で体が動くようにするためにも!身体に任せるには日々の積み上げが大事
最後に、今回の話は大事な場面でのパフォーマンス発揮は潜在意識下でやりましょうというお話でした。
が、もちろん潜在意識下に自分のプレーを蓄積していくには日々の積み上げが大事です。
そこには、とても地味な反復作業だったり、日々の考える習慣が活きてきます。
その、地味な反復作業と考える習慣があった上で自分らしいプレーの質が高まり、あとは潜在意識下で発揮するだけの状態になれます。
顕在意識と潜在意識の図でいうと、氷山を大きくするのは反復練習と、考える習慣。
そして、大きくなった氷山のパフォーマンスを最大限に発揮するのが、今回の潜在意識下でのプレーです。
まとめ
- 試合で身体が動かなくなり、ギクシャクしてしまう人は、頭で考える顕在意識下でプレーしまっている可能性がある。
- 身体の動作として今持っているパフォーマンスを最大限に発揮するには、頭で考えるより、無意識下、つまり潜在意識下でプレーすることが大事。
- 潜在意識下でプレーするには、顕在意識が出しゃばらないように意識の置き場所をコントロールする必要がある。
- そして、プレーの中でも、日々の練習の中でも考えることはすごく大事。
- 氷山を大きくするには積み上げ作業が不可欠
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