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中学生野球チームのメンタルトレーニングを徹底解説!優勝への軌跡!

野球
中嶋進
スポーツメンタルトレーナー
メンタル激弱からメンタルトレーニングによって日本代表選手に。
現在はオリンピック選手や海外で活躍する選手、プロ選手、高みを目指すジュニア選手もメンタルサポート。
日本中にメンタルトレーニングを普及させる為に尽力しております!

この記事では2019年にメンタルトレーニングを行った中学生の野球チームでの内容を記事にまとめていますので、表現に多少違和感があることはご了承ください。

ナカジ

4記事分をまとめたのでボリューム満点ですが、メントレの内容を通してみることができるので、ぜひ最後まで読んでください

このチームは2019年に目標としている区のリーグ優勝に向けてメンタルトレーニングを半年間行わせて頂きました。

そして結果はいつも決勝で負けているチームにコールド勝ちで優勝!

今回はチームが決勝でコールド勝ちをし、優勝するに至るまで行ったメンタルトレーニングの初回~三回目までを紹介していきたいと思います!

この記事を読んで分かること
  • チームで勝つ為のメンタルトレーニングの内容
  • どのような目標で野球をやっているかの重要性
  • 選手が自分で考え主体性を持って野球に取り組むことの重要性
  • 与えられた目標や課題より、自分たちで立てた目標や自分たちで気付いた課題がとても大事
  • チームのパフォーマンスを上げるためのコミュニケーション
目次

中学生野球チームでの一年間のメンタルトレーニングの成果

2019年にメンタルトレーニングを担当させて頂いている中学生野球チームが区のリーグで優勝しました!!

選手たちが目標にあげていたリーグ優勝を見事に達成しました!!

素晴らしいですね!!

しかも、優勝決定戦は数年勝ててない相手にコールド勝ち

選手たちの進化に驚きを隠せません。

先日祝勝会に参加させて頂き、監督やコーチとお話しさせて頂きましたが、

チームにメンタルトレーニングを取り入れた今年からの選手の伸びが、今までに見たことも無い程だったとおっしゃってました。

当然、毎週毎週チームに関わり指導して下さっている監督やコーチがいなければこのような素晴らしい結果は得られません。

そこにプラスαでメンタルトレーニングが加わったことで、選手の力を更に引き出すことが出来たようです。

このようにメンタルトレーナーとして少しでも貢献できたことに嬉しく思います!

中学生野球チームの背景

このチームは監督さん、数名のコーチさんもボランティアで行っております。

そして監督さんたちの熱量がとても高く、練習が始まるとみんなビシッと整列して大きな声で挨拶をする。

普段からの監督、コーチの選手との関わりがすごく感じられます。

このチームでメンタルトレーナーとして携わらせて頂き、その年に優勝するに至った経過をこのブログでお伝えさせて頂きたいと思います。

初回メンタルトレーニング:ミスしてはいけないについて

今回は初回だったので、

  1. 10人の選手一人一人との個人セッション
  2. チーム全体に向けてのメンタルセミナーを行いました。

個人セッション

個人セッションでは簡単に自己分析をしてもらいました。

内容は

  • メンタル的な課題は?
  • 目標は?
  • 強みは?
  • 弱み・課題は?
  • 目標を達成するためにすぐ出来ることは

ってなところ。

あまり自分のことについて話す機会もないので、初めはみんなもじもじ応えることが多いです。

しかし、考えるのもトレーニング。

筋トレしたら筋肉がつくように、考えたら考える頭が鍛えられます。

セミナー形式

そのあとは、そこから聞いた話を元に全員に対してセミナー形式で40分程の講義をしました。

セミナー形式では

  • 集中力のトレーニング
  • パフォーマンスの出る精神状態を知る
  • チームで勝つ為のメンタルの作り方

をお話させて頂きました。

試合でどのくらい実力を出せている?

この講義の一番最初に、試合の中でどのくらい自分の実力を出せてるか、質問を投げ掛けてみました。

ナカジ

試合で自分の実力を100%出せてる人?!

野球チーム

しーん

ナカジ

じゃ、90%!

野球チーム

しーん

ナカジ

80%!

野球チーム

しーん

ナカジ

70%?

野球チーム

しーん

ナカジ

あれ??じゃ、60%?

野球チーム

はい(1人)

ナカジ

お、じゃ、50%!

野球チーム

はい(半分くらいがぞろぞろと上げる)

あとの半分はそれより下でした。

やっぱり、中学生ってそうですよね。

なかなか、自分らしいプレーって意図的に出せない。

もう、延び白しかないです。笑

試合で自分の実力が出せない原因

ここに関しての考察で、一人一人との10分のセッションでの話から少し気付いていたこととして

ナカジ

目標はなんですか?

と聞いて

野球チーム

チームに迷惑をかけないことです

って答える子がチラホラいたんです。

「チームに迷惑をかけない」

この言葉の裏に隠れているのは

『ミスをしちゃいけない』

ということ。

じゃ、『ミスしちゃいけない』

って思いながらプレーをしたらミスしないのでしょうか?

  • めちゃくちゃ不安です。
  • めちゃくちゃビビります。
  • めちゃくちゃ縮こまります。
  • めちゃくちゃボール来るなって思います。
  • 結果、消極的なプレーやミスにつながります。

今回はまず、ここに気付けたことが大事なことですね。

野球は楽しむもの

そもそも、みんなが野球をやってる理由は

  • チームに迷惑かけない為でしょうか?
  • ミスしない為でしょうか?

誰もそんなつまらない理由で野球を始めてませんよね。

しかし、勝負の中に身を置くことでだんだんと本来の野球をやっている目的とズレてしまうことは多々あります。

これはプロアスリートほど陥りやすい罠ですが。

そこに気付いて、改めて野球をやっている本来の目的、もっともっと純粋な目的に気付いてもらうのがメンタルトレーナーの役目です。

これからの関わりでは

  • もっと野球を楽しめるように
  • もっと野球に夢中になれるように
  • もっと野球で自分を表現したくなるように

そのように関わっていきたいと思います!

そこが出来て初めて高いパフォーマンスを発揮できますからね!

チームのみなさん、今後とも宜しくお願いします!

二回目に続く↓

二回目メンタルトレーニング:選手が自分で考える

ナカジ

二回目のメンタルトレーニングは午前中は監督さんがフィジカルトレーニングを私に一任してくれたので1.5時間のメニューを提供し、一緒にこなしました。

もちろん、私も現役選手。

チンタラやるわけにはいかないので、やるからにはガチです。

本気でやり抜いたおかげで、めちゃくちゃ筋肉痛になりました。笑

インプットとアウトプット(教えると引き出す)

また、練習を見てる中でコーチと話させて頂き、恐縮ながらひとつ提案させて頂きました。

まず前提として、ここのコーチさんの熱量は物凄いんです。

みなさん、子供のことを考えてすごく熱い指導をなさるんですね。

その熱さの裏返しでもあると思うのですが、少し教えすぎてしまうこともあるのかと。

インプット過多に注意!

例えば、打撃練習で

選手が打席に入って5球ほど打って交代。

それに対し、細かーく指導が入る。

また順番が回ってきて、5球打って交代。

また、細かーく指導が入る。

要は選手からするとインプットがめちゃくちゃ多い。

インプットとは知識を入れること。

けど、知識的情報が多すぎて、選手があまり情報処理できてない。

ここで言う情報処理とは、教えてもらったことを自分に落とし込むこと。

知識を入れることはもちろん大事なのですが、その情報が多すぎるとパニックになるんですね。

自分に落とし込む間も無く、次から次へと新しい情報(教え)が入ってくるので。

なので、適切に選手に情報を処理させてあげる必要があるのですが。

アウトプットさせて理解を深めてもらう

その情報処理に必要なのは選手自身のアウトプット。

アウトプットとは入れた知識を使ってみて、試行錯誤すること。

その中でより良質なアウトプットは、入れた知識を使ってみてどうだったか?どう感じたか?それを踏まえて次どうするか?を本人から引き出しトライ&エラーしてもらうことです。

つまり、コーチに求められるのは『教える』と『引き出す』。

第一歩目は、シンプルに、教えたことに対して「やってみてどうだっか?」と聞いてみることですね。

そこで選手にアウトプットをさせてあげて、本人の感覚を研ぎ澄まさせてあげる。

その上で本人から得られた情報から必要に応じてアドバイスをしたりしなかったり。

主体性の重要性

この引き出す関わりがなくなってしまうことで起こる弊害は

  • 与えられたことだけしかやらない、できない。
  • 次から次へと情報が入るから自分で考えない、考える隙がない。
  • 自分の感覚ではなく他人の感覚でやらなければならない。
  • 色んなアドバイスが飛び交うので何が正解かがもう分からない。

という状態になりかねないんですね。

インプット、インプット、インプットの連続で多分本人は全く着いてきてない。

情報が多すぎて頭がパンパン。

感覚よりも思考でやろうとするから動きもギクシャクしてくる。

そこでコーチが『引き出す』関わりをすることで

  • 選手が自分で考え出す。
  • 自分の感覚に深く入っていける。
  • 自分で取捨選択が出来るようになる。

これらは全て選手の主体性を伴うものです。

て、ところで選手の主体性を引き出すためにも、インプットとアウトプットのバランスが課題なのかな、と思い伝えさせて頂きました。

マンツーマンセッション

で、昼からは個別のマンツーメントレ。

一人15分くらいで全然時間無いですが、前回話した時に出てきたそれぞれの課題について、この1ヶ月どうだったかを聞き、またそこに対して深堀をしていきました。

人それぞれですが

  • モチベーションのあげ方。
  • ピッチャーとのコミュニケーション。
  • 後輩への指導の仕方。
  • 試合でのチームワーク。
  • 勝負どころのメンタル。
  • 流れを巻き返すメンタル。

など、それぞれの課題としてる部分に簡潔ではありますが引き出し、行動へと繋げる関わりをしていきました。

一人一人と話してるうちに、色々とチーム間のコミュニケーションやモチベーションの差など、少しずつ課題が浮き彫りになってきました。

これからも監督さんやコーチと協力して課題をクリアしていく方向に進んでいければと思います!

三回目に続く↓

三回目メンタルトレーニング:選手自身がみんなで考える

今回は監督さんと『選手が主体的に練習に取り組む姿勢』についてお話しました。

するとすぐに監督さんが「ミーティングで選手たちに決めさせよう」とおっしゃって頂いて

さっそくチームに落とし込むためにミーティングをしました。

チームミーティング

このミーティングはチームでまとまるために同じ目標を共有し、同じ意思を持って進んでいくのが目的です。

そして、主体性を高めるために、監督や我々コーチが決めるのではなく、選手達自身に決めてもらいました。

まずは目標設定。

結果目標と行動目標を決めました。

結果目標

  • 区民大会優勝。
  • リーグ戦優勝。

行動目標

  • みんなで楽しんで野球をする。
  • 準備をする。
  • 礼儀正しく。
  • 時間を守る。
  • 集中を高める。

そして、行動目標に対して具体的に掘り下げていきました。

みんなで楽しむ為には?

  • 仲良くなる
  • 良いプレーを褒める
  • 楽しさを共有する
  • テンションを上げる
  • 盛り上げ役をつくる
  • 声を出す
  • 集中する
  • 思いきってプレーする

準備に対して

  • 計画を立てる(練習内容、試合に向けて)
  • 身体や心を整える
  • 色々なことを想定しておく

途中で時間が無くなりましたが、そんなことを選手達自身に考えて提案してもらいました。

選手が主体性を持って行動する

ここに出てくることって結構当たり前のことじゃないですか?

で、指導者が何に頭を抱えるかというと指導者目線で当たり前のことが子供達が出来ないことなんです。

その結果、「何でそんなこともできないんだ!!」と声を荒げながら、指導者は当たり前のことをやらせようと頑張るんですね。

けど、言えば言うほど子供はやらない。

やったとしても嫌々やるから行動の質が下がる。

もう、悪循環。

そこで、以上の当たり前のことを子供達に考えさせて話あって決めてもらうとどうなるか?

ちゃんとやり出すんです。

なんでか?

自分達で考え出し、決めた答えだから。

主体性ですね。

要は、責任の場所の問題です。

指導者があーしろ、こーしろ言ってる場合、その行動の責任は指導者にあります。

選手はただただ、指示に従っただけ。

それが、選手自身であーしよう、こーしようと考えて決めた場合、行動の責任は誰にあるでしょうか?

選手です。

ちゃんと自分の行動に責任を持つ。

責任を持つから自分達で動こうとするし、考えるし、行動の質が高まる。

これが主体性の目的です。

主体性は社会に活きる

そして、選手が今後、社会に出ていった時のことを考えてみてください。

  1. 上から言われたから行動する人になるのか?
  2. 自分で考えて行動する人になるのか?

どちらになって欲しいですか?

残念ながら、今のスポーツの現場は前者を育てる関わりがまだまだ多いのが現状です。

指導者が選手をコントロールしようとしすぎる。

それは指導者も悪気があってではなく、このような人をモチベートするメンタルトレーニングのスキルが広まってないだけ。

我々メンタルトレーナーの責任です。

選手がどうしたら行動するようになるか?

選手のことを第一に考え、追求すれば『主体性を引き出す』は行き着く答えだと思います。

学校等の教育現場で子供にスポーツをやらせる意味。

身体を鍛えることや技術を伸ばすことももちろんですが、

その中で心を育むこと。

社会に出て行った際に大事なことを学ぶ場。

是非とも日本のこれからの社会のためにも

『主体性を持って取り組める人』

を育てるようなスポーツ現場のあり方であってほしいと願います。

まとめ

このように

  • 野球をミスしないことが目標ではなく、もっと根本的な野球の楽しさに気付いてもらったこと。
  • 教えられたことを自身の言葉でかみ砕き、考えながらプレーしてもらうように落とし込んだこと。
  • チームの目標や課題を自分たちで考え行動に移すことで、自分ごとになり責任感を持ってプレーするようになったこと。

これらによって選手のパフォーマンスが上がったことは間違いありません。

もちろん、野球などのスポーツは相手があってのものなので、このようなことをしたからと言って必ずしも優勝できるわけではありません。

しかし、このようなことを確認することで、自分たちの成長が促進したり、試合でパフォーマンスを発揮できるようになったり。

そして、野球というスポーツを通じてメンタルを学べることはその後の人生にもプラスの影響を与えてくれるのではないでしょうか。

ナカジ

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この記事を書いた人

中嶋 進のアバター 中嶋 進 スポーツメンタルトレーナー

メンタル激弱からメンタルトレーニングによって日本代表選手に。
現在はオリンピック選手や海外で活躍する選手、プロ選手、高みを目指すジュニア選手もメンタルサポート。
日本中にメンタルトレーニングを普及させる為に尽力しております!

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